ジャグリングをよく知らない人が観た『空転劇場 Vol.24』の話。

空転劇場 Vol.24「道の先から」

観に行ってきました。

空転劇場には、比較的フランクな気持ちで観に行っていて、最初Vol.20を観てから、Vol.22、Vol.23、Vol.24と、なんやかんや連続で来ています。

最近立て続けにあった、悩まされるジャグリングライブと違って、それはそれでとても好きではあるんですが、空転劇場はいつも、終わったらパッと綺麗に消化されるので、気持ち作らないでも、ふわっと観れるのが好きで行ってます。たまによくわかんないのあるけど、それであっても綺麗に消化される。多分、大体が音楽ベースだからだろうな。

今回の出演者は殆ど知らない人だったのですが、"あの"小林さんが選んだ人たちだから、面白くないわけがない、という前提のもと、フライヤーの写真にひとり、知った顔を見つけたので、行くことに決めました。

空転劇場 Vol.24 「道の先から」

1. 池谷真友子
2. 本合友哉
3. たに
4. 高田翼
5. 矢口純
6. 8Q3(くるくるシルク DX)
7. Duo Arisa / Norbi
8. 金井ケイスケ

そのうち、いくつかの感想を。

• 池谷真友子

高円寺大道芸のジャグリングブースで出会ってから、なんやかんや縁が続いてる方で、唯一の知っている顔でした。とはいえ、フライヤーを見るまで名前も知らなかったお姉さん。パフォーマンスを観るのは初めてでした。

演技中は、やはり普段の顔とは違って、その表情に引き込まれ、ああ、この人はパフォーマーなんだ、と変に圧倒されてしまった。にこにこして可愛らしい女性、という印象を持ってたので、無表情がたまらなく良かったです。少しこぼした笑みを、私、見逃しませんでした。可愛い。クリスタルと一緒にお布団入っててほしい。自分を落ち着かせるように、流れてる曲を口ずさんでいたのが印象的でした。曲を聴きながらジャグリングをする人は、とても好きです。

私のことブログに書いてくださった！嬉しかったので、全人類ここから飛んでください。

• 矢口純

大勝利だった。この人大勝利。自分の良さをわかりすぎている。コミカル混じりの演技なのに、普通に凄いことする。大混乱。デビルスティックって、或る数名を除いて、そんなに面白いと思ってなくて(ごめんなさい)、でも、矢口さんのデビルを見て、もしかしたら面白いのかもしれないな、と思い直すことにした。フライヤーの写真が、かっこいい切り抜き方してるのに、あのコミカルはずるかった。ずるいジャグラーだった。スタンダップコメディみたいなキメだった。

• 高田翼

音感がめちゃめちゃ良いなと思った。音ハメがとっても気持ち良かった。技からキメの音までをしっかり逆算できていて、耳がいいんだろうなと思った。あんなにもぴたっと合わせてくる人、そんなに多くはいない気がする。非常にバイブス上がった。

いろんな人の、紐繋がってないヨーヨーの演目を見るたび、意味わかんないなと思うんですが、今日もまた、意味わかんないな、と思った。なんでヨーヨー飛んでいかないんだろう。なんでだろうな、って考えながら見てるので、技の凄さがうまく入ってこないことがたまにある。速さのある技と、締めの技が最高だった。トータルで魅せ方が、素晴らしいなと思った。靴下が黄色なのも良かった。

• たに

ヤバオブザイヤーだった。ずば抜けたバランス感覚というか、もはや能力的なものを感じた。才能。それはファンタジーの世界だった。今年ステージで見た全ての中で、いちばんの衝撃かもしれない。いろんな悩まされるライブ観に行った今ならわかるぞ、さてはこれもジャグリングだな。

• 8Q3(くるくるシルク DX)

これはずるい。あんなの笑うことしかできない。緩めのふんどしを始めとして、全部がほんとダメだった、どう転んでもクソ笑っちゃう。クソくだらないのに、真剣な顔なのほんと無理。最高。大好き。クソほど笑った。玉入れ楽しかった。

• Juggler Laby(MC)

ジャグリング中の顔が、とてもセクシーで良かった。たまに見かけるけど、しっかり観たことはなくて、今後機会作ってちゃんと観なきゃな、と思った。目黒さんとのシンクロ凄く良かった。ただの酒飲みのおじさんじゃなかった。

• 総括

音感が良い人が多くて、観て聴いて、気持ち良い空転劇場でした。音楽が好きなので、そこにジャグリングが自然に乗っているのを見ると、本当に楽しい。嬉しい。今日は特に、本当に楽しかった。

今回、乾杯から始まった空転劇場。酔いはしない程度のビールを飲み、例のちんすこうで3等を出した。帰りに浅草寺でおみくじひいたら凶だったけど、概ね平和で穏やかな１日だった。そして手元に残る、シークワーサー味とゴーヤ味のちんすこう。普通のちんすこう食べたい。

MCのおふたりが、良いお年を、と締めていたので、私も。

空転劇場の皆さま、良いお年をお迎えください。