ぐうぜんのきろく

好きな音楽とひとの話

星野源にまた生かされてしまった。

 

2019.12.10

星野源 "POP VIRUS" World Tour

LIVE in JAPAN 2019

星野源 × MARK RONSON

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行ってきました。

 

自分の大好きなものがたくさんに増え、今さら星野源なんて、と斜に構えて行ったけど、"今両腕で大切に抱えている大好きなもの"が、全てこぼれ落ちても気にならないくらいの、大好きを実感してしまった。この人が作り出すものが本当に大好きで、大好きで、大好きで、作り出すものを見るために生きている、と言っても過言ではない。

 

星野源は6年ほど前から好きで、そこからのライブには、必ず行っている。ツービート、ひとりエッジ、YELLOW VOYAGE、Continues、ドームツアーのPOP VIRUS、そして今回のワールドツアーのPOP VIRUS。

え…?パシフィコ…?うっ、頭が。

好きになって初めて行ったライブが、『ツービート/弾き語りDay』。2014年12月16日に横浜アリーナで行われたライブである。翌17日の『ツービート/バンドDay』にも行った。

 

初めて行ったライブと同じ会場で、同じ12月。なんだか感慨深いものがあった。

あれからちょうど5年。この5年で源さんはどんなに変わっただろう。そして、わたしは、どんなに変わってないだろう。少しだけ、悲しくなった。

 

星野源はツービートの後、『SUN』、『恋』、と立て続けにヒットを飛ばし、スターになっていった。そして今や、世界を駆け巡るワールドスター。私達には想像のできなかった未来を、実現させて、見せてくれる。ここ数年の勢いは、本当に凄かった。

 

MARK RONSONとのダブル・ヘッドライナー・ショーは2度目。1度目は幕張メッセ。正直なことを言うと、1度目はMARK RONSONを知らないまま行ったので、源さんのこと以外、全然覚えていない。Uptown Funkが聴けて嬉しかった、ぐらいの感想だったと思う。

今回はさすがにダメだ、一緒に盛り上がりたい!と思ってApple Musicではじめてのマークロンソンを聴いてから行った。いいじゃん、はじめてなんだから。その中の何曲かをやってくれて、しっかり盛り上がった。「進研ゼミでやったところだ!」状態で非常に興奮した。盛り上がりの頂点で、Uptown Funkのイントロがかかる。最高すぎて変な声出た。

 

MARK RONSONが終わり、源さんの出番。

バックバンドには、長岡さん、カースケさん、ハマくん、櫻田さん、石橋さん、STUTS、美央さん、etc。いつものメンバーを引き連れている。

 

「どーもー!星野源でーす!」

 

久しぶりに聞いた気がした。そして「ただいま、横浜」と続いた。源さんは横浜アリーナに帰ってきた。

 

1曲目、『POP VIRUS』。このツアーの表題曲。この曲は照明がめちゃめちゃかっこいい。そして源さんもめちゃめちゃかっこいい。

 

2曲目、『SUN』。太陽みたいなオレンジの照明が綺麗だなと思った。

"何か楽しいことが起きるような幻想が弾ける"

という歌詞、その幻想が弾けて、沢山の楽しいことが実現していったんだよな、と、しみじみ思った。そして少し泣きそうになった。

 

3曲目、『桜の森』。盛り上がる曲として、ツービートからずっと続けてセトリに入っている気がする。あの日も聞いた。でも、懐かしいのに、いつも新しい曲に聴こえる。

 

4曲目、『湯気』。源さんが「久しぶりにやる曲です」と言っていた。YELLOW VOYAGEでやってたような記憶がある。この曲が、ずっとやりたかったこと、いまやってること、の始まりのようで、噛みしめるように歌っていたような気がした。

"人知れず照らす日々がある"

の ため が、めちゃめちゃ笑った。とはいえかっこよかった。

 

5曲目『Ain't Nobody Know』、そこから『地獄でなぜ悪い』、『KIDS』、『プリン』、『ドラえもん』、『Same Thing』、『恋』、『アイデア』と続いた。

 

『KIDS』のSTUTS vs. カースケさんのドラム対決が激ヤバ案件だった。MPCドラムと、生ドラム。

STUTSがやばかった。あんな顔してあんな演奏されちゃ、もう、大体の女性は恋に落ちる。恋に落ちる音、あらゆるところから聞こえた。もちろん私も例外でなく。可愛いらしい男性なのに、あんなに素早くて、素晴らしくて、かっこいい演奏するなんて聞いてない。

カースケさん、いつものほほんとしてるから、手数多くて速く動いてるの初めて見たかもしれない。かっこよすぎた。

 

それと、長岡さんのギターソロ、かっこよすぎて膝から崩れそうになった。2回ぐらいあった。今まで見たギターソロの中でいちばんかっこよかった。それが2回も。やばかった。

 

『Same Thing』。

" Wabi Sabi Make it messy"

のところ、一緒に!と煽る源さん。もっと!と続けられ、最後みんなの絶叫のような声が、アリーナに響き渡ったのが最高だった。

 

『アイデア』で弾き語りの場面。ギター一本で歌っている源さんを見て、ツービート/弾き語りDayのことを思い出した。弾き語りパートが終わり、

"つづく日々の道の先を"

という歌詞を聞いた瞬間に、5年前ライブをしていた源さんと、今同じ場所に立ってる源さん、当時観ていた私と、今の私が、同じ時間軸上に存在してるような気がした。つづいてるから、いまがある。生きることを続けているから、今また見ることができている。嬉しさや、日々の辛さ、様々な感情があふれて、涙がこぼれた。

 

そしてアンコールへ。

アンコール1曲目、『Week End』。スペシャルゲスト、マークロンソン。マークロンソンのギターを加え、星野源が歌う。おいおい、そんな大スターまでバックバンドにしてしまうとは、流石にスターすぎないか、と思った。でも、最高だったから全然良い。

 

アンコール2曲目、『Hello Song』。この曲はもう、説明がいらないくらいの、素晴らしさを持っている。

"少しでも多く僕らは今を作ろう"

が、今しかできないものを今作る、という源さんの生き方そのものに聞こえて、とても感慨深く思った。

"笑顔で会いましょう"

と高らかに歌い上げ、ライブが終わった。

 

「また会いましょう。また会えたときは、笑顔で!」

 

今日も例に漏れず、最高のライブだった。

 

絶対に、また会える。

また会う日まで、生きておかなければ。

 

星野源にまた生かされてしまった。

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