ぐうぜんのきろく

好きな音楽とひとの話

M-1に出ていた【ぺこぱ】が素晴らしかった話。

 

ぺこぱ、凄い笑った。いちばん笑った。

 

テレビをあまり見ないようになって十数年、M-1がいつやるかも知らず、決勝のひと組もネタを見たことがないし、見るつもりもなかった。

 

ふと見たツイッターのTL、かまいたちが凄いとみんなが言っていた。そうか、今日はM-1か。観てみようかな、とテレビを点けた。

 

敗者復活、和牛が選ばれていた。その瞬間から見た。あ、なんかこの人たち優勝しそう、と思った。サンドウィッチマンの時の興奮を思い出したから。

 

和牛がステージに上がった。あんな寒いところにいたのに、よく口が回るなと思った。さすが面白かった。いいねっ。

 

次、すゑひろがりず。こんな漫才があったのか。飲み会の古典コールにクソ笑う。覚えたいなと思った。

 

からし蓮根。んー、と思った。

 

見取り図。例える時の言葉選びが抜群に良かった。

 

ミルクボーイ。塚地とラグビー選手みたいなコンビだなと思った。序盤だけ見て席を外した。惜しいことをした。

 

オズワルド。あんまり覚えてない。

 

インディアンス。うわやべーのいる、と思った。

 

そしてぺこぱ。序盤を見て、うそ、この感じで決勝、、、?まじ、、、?と思った。もう最終決戦はかまいたちと和牛の一騎打ちか〜、と、ツイッターを打ちながら見ていた。視界の端で見ていたが、否定しないツッコミがじわじわとハマってきて、めちゃめちゃ笑った。

 

いつのまにか食い入るように見ていた。

 

"否定しない"ということが、こんなに面白く心地いいとは思わなかった。ツッコミという存在、今までは否定であったものが、肯定になった瞬間、新しい世界が生まれた。非常に"今"っぽい世界。現代。

 

やさしい世界。好きな世界です。

 

あの否定しないツッコミを聞いて、ことあるごとに、確かにそうだ、と納得してしまい、変に心に刺さった。私たちは漫才という固定観念に、縛られていたのかもしれない。いい加減なことなんかない、確かに。

 

たまに出る謎名言も、謎にうまくかけられてて、その絶妙なうまさをこのキャラ芸人が言ってるのが、もう、ものすごく笑えた。「知識は水だ、独占してはいけない」と、「間違いはふるさとだ、誰にでもある」。それに続く「どうもありがとう」がくだらなくてツボすぎた。

 

上手側に立つキャラ芸人、それに隠れて下手側のひと、こっちもアクが強すぎる。キャラ芸人の独壇場を待ってる間、何考えてるんだろ。怖くなってきた。平成ノブシコブシパターンかな、と思った。

 

最終決戦に心から残って欲しいと思った。

 

654点。

 

超えた!和牛を超えた!!そのまま優勝して!!!!と、また、心から願った。

 

最終決戦。

 

ぺこぱが連続で。アクが強いの連続やばいだろ、と思いながら見た。ゲラゲラ笑った。すっかりファンになった。

 

次、かまいたち。凄いという前評判を見ていたからか、思ったほどだったなというのが正直な感想。順番もありそう。

 

最後。ミルクボーイ。最中ネタ。めちゃめちゃ笑った。もう本当に面白かった。一緒に見ていた母親も同じように笑っていた。聞きやすくて、テンポが良くて、老若男女問わず楽しめる漫才だと思った。これはぺこぱ危うい。やばいぞ。

 

案の定、優勝はミルクボーイ。納得の結果だった。

 

でも私は最後まで、ぺこぱに期待していた。ファンだから。だって、もうファンになっていたから。

 

私はあんまりテレビは見ないけど、どこかで見かける時が来たらいいなと思っている。ヒルナンデスは比較的良く見てる方なので、ぜひゲストで。お願いします。

 

ぺこぱがあまりにも良かったし、久々に興奮した時間を過ごしたので、興奮のあまり筆が進んでしまった。

 

ぺこぱ、とっても応援しています。

 

おわり