ぐうぜんのきろく

好きな音楽とひとの話

ゼロコという人たちの話。

 

最近大道芸フェスでよく目にするゼロコという2人組。

 

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私自身初めて見たのは、今年の1月のさいたま新都心大道芸フェスティバルである。最初の印象は、ごちゃごちゃしてない、テーマのシンプルさが良い、というものだった。ただこの印象は後々変わっていく。

 

ゼロコは、ノンバーバルコメディデュオ。描く世界は、あくまでティータイムである。あくまで、茶を淹れて、茶を飲むだけの時間。それだけなのに、子供が跳ねて喜ぶようなことや、大人でも不思議に思うようなことが起こる。次々と。さまざまな場面で色々な仕掛けが動き出す。

実際に足を運んでもらいたいので、詳しい説明は避けるが、パントマイムやマジック、あるいは「ばいーん」で客を沸かせる。なんだろうね、ばいーんって。一体なんなんだ。え。本当に何。

 

さいたま新都心で見た後、同1月に「ドライビングおにぎり」という舞台公演を観に行った。組み合わせをテーマにしたストーリー。詳しい内容は、正直な話、時間が経ってしまいあまり覚えていないが、伏線回収がものすごく綺麗だった記憶がある。それと、エンディングの美しさ。この公演を見て、この人たちは、舞台で生きる人なんだろうなと思った。私たちが路上で観れていることがとてもありがたく、幸せなことだなと思った。例えば或る誰かの話、ありふれた日常に、たまたま道端で出会った非日常がゼロコとか最高な世界すぎる。そんな出会い方ができる人がまだまだこの世にいることを想像しては、にやけるのである。世の中よ、ゼロコを知ってくれ早く。

 

"あんと"というカフェで、定期的にライブをやっているそう。3月にvol.7「キリハリキリハリ」を観に行った。大道芸とも、前述の舞台公演とも違ったライブであった。まずあんとは場所が面白い。小さめのステージと、後ろにある大きな窓。それを大いに活用する演目があり、ここでしかできない表現が沢山で、お腹を抱えて笑ったのでした。本当にここにしかないものがある。行かなきゃ見れない。

vol.8も行く予定だったが、台風の影響でキャンセルに。流石に私も行けないなと思ってたのでキャンセルにしてくれてありがたかった。ひとつ見れなくなってしまったのは残念だが、それもまた運命である。次が倍ぐらい面白いの作ってきてくれると信じている。

 

6月に蕨のOur Delightで「あぁ」という公演があった。ここで、初めて飲酒しながらゼロコを観てみた。これが、くそほど面白かったし、くそほど声出して笑った。たまにはいいかもしれない。ただライブの記憶はふわっとしています。たまにね、たまに、いいかもしれない。箸が転んでも面白い状態でゼロコ見たら最高でしたという話。

 

始まりに、印象が変わった、という話をしたが、今考えると全然シンプルじゃなかった。なんならごちゃごちゃしている。いや、シンプルなんだが、小ネタの数が多い。各々の表情まで追うと、全部拾いきれないほど。それぞれの性格を知ると、また面白くなる。まだまだ全然知らないですけどね。これから知っていきたいなと思っています。

 

さて、これからあつぎ国際大道芸フェスティバルに行ってきます。ゼロコと、Mr.BUNBUNと、ASIA GOLD PROWRESTLINGを見に。ホルモン食べよ。ありがたいことに楽しみがつづく。

ぐうぜんのような、ひつぜんがつづく。

 

 

 

[追記]

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